20040131
Windows 外字エディタの使い方

概要

 コンピュータ上の文字は16進数(0〜F)で表わされるアドレスに格納されています。 通常Windowsで使用する外字にはシフトJISの「F040」〜「F9FC」が割り当てられており、ここに外字を作成します。こ のアドレスには1880文字まで外字を作成することができます。

 Windowsの文字セット 全体についてはここをクリック してください。たとえばFA40番地〜FC4B番地にはIBM拡張漢字セット388文字が割り当てられており、当サイトの管理人は業務用にはそれをそのまま使用しています が、これはMacintoshやUNIX系では使用できません。
 また、市販の外字商品にはここに独自の外字を割り当てるものもあります。十分ご注意ください。

外字ファイルの種類

 作成した外字は登録するフォントごとに *.TTE、 *.EUF ファイルに格納されます。拡張子がTTEのファイルは外字フォント・データ、EUFは外字フォントの管理に使用されます。

 外字作成時に 「すべてのフォントにリンクする」を選択した場合には、EUDC.TTE、および EUDC.EUF という名前のファイルに格納されます。

 外字作成時に 「指定したフォントにリンクする」 を選択した場合には、任意のファイル名で拡張子が .TTE、.EUF の各ファイルに格納されます。

作成した外字を他のマシンで使用することは動作保証外

 作成した外字を他のマシンで使用することは動作保証外とされておりマイクロソフトは「同一マシン内でのみご使用ください」と述べています。
 しかしこれでは話しになりません。これを無視して使用している方は多いようです。これについてはいずれかの機会に言及します。

 

1. 外字エディタを起動する
 
   外字エディタは、「スタート」 → 「アクセサリ」の順で見つけることができます。図1はWindows XPの画面ですが、XP以外のWindowsでもここに格納されているはずです。
 
 

 
   いちいち「コントロール・パネル」まで移動するのが面倒な場合には、図2のようにメニュー項目をマウスでドラッグして(引きずって)、使いやすい位置まで移動することができます。
 
 

 
 

 「外字エディタ」が見つからない場合には、何らかの原因でメニュー項目から削除されていると思われます。その場合には図3のように「外字エディタ」のプログラム eudcedit.exe を直接起動します。eudcedit.exeはWindowsシステム・フォルダの中にあります。XPや2000の場合 は「system32」、 98、MEなどでは「system」フォルダだと思います。eudcedit.exeをスタート・メニューに登録してお くとよいでしょう。

   

   
 

 ちなみに「eudc」は、external character, end user defined character (規定外の文字[外字]、エンド・ユーザ定義文字)の略です。

 
 
2. 外字を作成する
 
  (1) 外字フォントを利用するふたつの方法
   
   外字エディタで外字を作成し、それを利用するには、ふたつの方法があります。
   
    @

 ひとつは、作成した外字をフォント・ライブラリに含まれるすべてのフォントに関連付ける方法です。言うまでもなく、Windowsはたくさんのフォントを取り扱うことができます。この方法で作成すると、ただひとつの外字フォント(ファイル名=eudc.tte)を作成するだけで、すべてのフォントに共通な外字を作成することができます。
 このやり方では、明朝だろうがゴシックだろうが毛筆体だろうが、すべて同じ形のフォントを使うことになります。のようにどんな書体でもよいような場合にはこれでもかまわないでしょうが、草書体の人名の中にゴシック体の外字がひとつだけはいっているというようなちぐはぐな体裁になります。

       
    A

 もうひとつは、作成したフォントを特定のフォントにのみ関連づける方法です。たとえば、明朝体で作った外字フォントは明朝体フォントに、ゴシック体で作った外字フォントはゴシック体フォントに関連づけるという方法です。こうしておくと、特定のフォントでのみ外字を表示できます。もちろんこの場合、自分が使用したいフォントの分だけ外字フォントを作成しなければなりません。つまりたとえば明朝体用の、ゴシック体用の、毛筆体用の、草書体用の……といった具合です。
 このやり方は手間がかかりますが、表示・印刷時の見栄えがよくなるということは言うまでもありません。

       
  (2) 上記@Aのどちらで作成するかを決める ―― @で作成する場合 ──
     
     下図4は外字エディタが起動した状態です。「コードの選択」ウインドウが開いています。まだ外字を登録していないので何も表示されていません。

 ここでコード、つまり自分が登録したい番地をマウスなどで選択して「OK」ボタンをクリックすると図6のように外字作成が始まりますが、注意すべきは、画面上部中央「フォント」には「すべて」とあり、右隣の「ファイル」には「eudc」とあることです。これは、ここで作成されるフォントは上の@で示した「すべてのフォント」に同じ書体で共通な外字を提供するフォント である「eudc」だということを示しているのです。

 つまり、この画面で「OK」を押すとすべてのフォントに共通な外字フォント「eudc.tte」での外字作成が始まるのです。

     
 

       
     

 外字エディタが一瞬だけ起動したように見えてすぐに終了する場合には、この「外字について」(この画面の左側のメニュー「外字について」と同じ)をクリックし、 文書末尾の「3.外字を作成・格納する方法を参照してください。

  (3) 私印を表わす「」 を「F6CB」番地に登録する
       
    @ 右端のスクロール・バーを使って「F6CB」番地に移動します。
       
 

       
    A 「OK」をクリックすると図6のような作成画面になります。ウインドウを大きく開くと大きな画面になって見やすくなります。
       
 

       
    B  左側のアイコンに表示されている「描画ツール」を使って、「編集」部分に外字をデザインしていきます。ツールの使い方は直感的にわかると思いますので省略いたします。

 しかし、ツールを使って描画してももちろんよいのですが、もっと簡単に作成できるならばそれに越したことはありません。
 ここでは「」という外字を作るのですから、漢字の「印」と記号の「○」を組み合わせれば比較的簡単にできそうです。以下にその方法を 説明いたします。

 まず「印」という文字を探し出しコピーします。下図7のように プル・ダウン・メニュー「編集」→「文字のコピー」を使用します。

       
 

       
    C  「文字のコピー」をクリックすると図8の画面が現われます。参照するフォントはここでは「MS UI Gothic」になっていますが、「フォント名」ボタンを押すことで、他のフォントを参照することができます。
 ついでに述べておけば、MS UI Gothic は基本的にMS P ゴシックと同じですが、画面表示のために仮名が縦長にデザインされています。Windows 98 以降から使用可能です。
       
 

       
    D  スクロール・バーを使って「印」が格納されている5370番地へ移動します。「印」をクリックして「OK」ボタンを押します。
       
 

       
    E  「編集」画面に「印」がコピーされました。これを「描画ツール」を使って修正していきます。
       
 
       
    F  「」を作成するためには、さらに記号「○」を呼び出し、重ね合わせ る必要があります。その「○」の中に「印」を入れるためには「印」の書体を小さくデザインし直さなければなりません。図11は「描画ツール」を使って小さく修正された「印」です。
       
 

       
    G  「印」を小さくデザインし直したあと、重ね合わせる「○」を呼び出すために参照画面を開きます(図12)。
       
 

       
    H 参照画面が開くので、スクロール・バーで「25EF」番地に移動し「○」をクリックし「OK」を押します。「印」に重ねる記号「○」を呼び出し参照します 。(図13)。
       
 

       
    I  「参照」画面に「○」が表示されました(図14)。次の作業は参照画面の「○」を編集画面の「印」に重ね合わせることです。
       
 
       
    J  参照画面に表示されている記号「○」をコピーし、編集画面の「印」と重ね合わせます。
 まず、「参照画面」をクリックします。次に、編集画面左側下から3番目の「四角形選択」アイコンをクリックします(図15)。
       
 

       
    K  さらに「編集」メニューをクリックするとプル・ダウン・メニューに「コピー」が表示されるのでクリックします(図16) 。
 そのあと再度「編集」をクリックすると「貼り付け」が表示されるので、クリックします(「貼り付け」については画像を省略しています)。
       
 
       
    L 参照画面がコピーされ、「」ができました(図17)。
       
 
       
    M  作成したフォントを保存します。「同じコード」に保存するか、「コードを変更して保存」するかを選択することができます(図18)。
 筆者は保存時に誤ってすでに作成済の外字を上書きしないよう、常に「コードを変更して保存」を選択しています。「コードを変更して保存」を選んでも「同じコード」に保存することが可能です。
       
 

       
    N  無事に外字が作成されました(図19)。
       
 

       
    O

 「外字エディタの終了」をクリックして終りです(図20)。

       
 
       
       
  (2)  ―― Aで作成する場合 ──
 

 

  @  これまでは「@すべてのフォントで共通に利用される外字『eudc.tte』」を作成してきましたが、今度は「明朝体」、「ゴシック体」、「草書体」など、A各フォントに対応した外字を作成する方法です。
 といっても、やり方は「eudc.tte」の作成方法とまったく同じです。違いは (3) で述べた@とAのフォントのどちらを作るかを選択する際の外字エディタの操作方法と、作成した外字フォントに名前を付けて保存するということだけです。

 では手順を説明しましょう。

     
  A  外字エディタを起動します。起動すると図21または図22の画面が出ます。図22が出たらキャンセルを押 して図21の画面にしてください。
       
       
     上の図21の画面になったら作業を開始します。下のように図22の画面になったら「キャンセル」を押して図21の画面にしてください。図22で「OK」を押すと「eudc.tte」の作成画面になってしまいます。
   
   
  B  「フォントのリンク」をクリックします。
   
   
  C  「指定したフォントにリンクする」のオプション・ボタンをクリックしてください。上の「すべてのフォントにリンクする」は「eudc.tte」の作成となります。
       
 

       
    D  リンクしたいフォントを選択します。図25では「HG正楷書体」フォントを選択し ています。「未選択」という表示は今までにそのフォント専用の外字フォントが作成されていないことを示します。つまり初めて作成するというわけです。このような場合に、図26のように外字フォント名を付けて保存することを促すメッセージが出ます。
       
 

       
       図25のようにそのフォント専用の外字フォントを初めて作成する場合には、図26のように外字フォント名を入力して保存するよう促されます。「外字ファイル名の変更」という表現がわかりにくいのですが、ただ単に保存するだけです。
       
 
       
    E  作成しようとする外字フォント名を付けて保存します(図27)。Dで「HG正楷書体」を選んだので、筆者の場合にはそれに「EUDC」を付加し「EUDC_HG正楷書体」という名前を付けましたが、自分がわかってさえいればどういう名前を付けてもかまいません。ドットと拡張子「tte」は自動的に付きます。
       
 
       
    F  保存が終了すると図28になります。 外字を作成するには図30のようにメニュー・バーの「編集」→「コードの選択」へと進みます。
       
 
       
    G  なお、Dでは未選択のフォントを選びましたが、すでに作成している外字フォントを編集する場合には、以下のようにフォントとそれに対応する作成済み外字フォント名が表示されます。ここで「OK」を クリックすると前図28の画面になります。
       
 

       
    H  「編集」→「コードの選択」と進み、外字を作成・格納する番地(コード)を選択します。クリックすると図31になります。
       
 

       
    I  外字作成作業を行います。これは「図5」と同じものですから、この続きは図5を参照してください。

 外字作成作業の説明はこれで終りです。

       
 
     

 

       
     

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