20040110
外字について

──「WEB版事務の手引」における」 「」等々の取り扱い について──

 

1.「外字」とその問題

     この「WEB版事務の手引」内のすべてのコンテンツで使用されている公印私印などの文字はJISなどの規格にはなく、「外字」として作成しなければ使用できません。「」と「」を所定の番地に作成していなければ、いずれも単なる点 のように見える 「・」 や、利用者がその番地に登録している外字に置き換えられてしまいます。

     下はある文書の原作者 A さんが B さんに文書を渡したが、A さんが使用していた外字 「」 にあたる番地に B さんが外字 「」 を登録していたために起こる例です。

     外字を作成するときに注意しなければならないのは、使う人ひとりひとりの外字が異なれば(外字格納番地が異なれば)データを交換しあうときに不具合が生じるということです。

     外字に統一的なフォントが定義されていない以上、少なくとも同じ業界(学校事務職員)内では同じフォントを使用するという自衛策を講じるべきだと思います。これはとくにいろいろな方に使っていただきたい「WEB版事務の手引」においては非常に重要な問題です。

     なお、私印を表わすについては以下の(注)をご覧ください。


     (注) 私印「」について

     厳密に言えば「」はユニコード(UNICODECJK(China,Japan,Korea)グループ内の「記号」領域 U+329E番地に定義されています。 これについては図を参照してください。
     しかし、@ユニコードに対応していないOSがありますし、AOSが対応していてもアプリケーションやフォントが対応していなければ表示できません。Bまたユニコードにもさまざまなヴァージョンがあります(WindowsだとUCS-2、UnixはUCS-4、等々)。
     かくして「」について言えば、現在の状況(とくにA)を考慮すると、さしあたっては外字で処理しておく方が現実的に思えます。

    ※ 外字について詳しく知りたい方は以下のアドレスなどを参照してください。

    JIS(日本工業規格)  → http://www.jsa.or.jp/
    ユニコード       → http://www.unicode.org/ (英語)
    TRON 文字収録センター → http://www.tron.org/

     

2.メーカ製の外字を使う───「イースト株式会社」 「記号外字1800」

 この解決策としてとりあえず以下の方法を提案します。それは「無料で」使用できる大手メーカの製品を使うということです。いろいろ検討した結果、さしあたって『一太郎13』などに バンドルされている 「イースト株式会社」 「記号外字1800」 を採用しました。
 
なお 「無料で」……といっても、これは『一太郎』などのユーザならば「無料で」という意味であって、実際には『一太郎』などを購入するか、「イースト株式会社」から同製品を購入しなければなりません。

 しかし実際に無料でこれと同等の外字を使う方法もあります。それはこの製品のマニュアルなどを参照し、何番地にどういう文字が割り当てられているかを調べ、Windows付属の外字エディタ(アクセサリの中にある)を使って自分で外字をつくり、「記号外字1800」で割り当てられている番地に同じ字形の自作外字フォントを格納する方法です。最初からいくつもの外字を使うことはないはずですので、さしあたってはこの方法で も十分かもしれません。

 Shift-JISコードにおける外字割り当て領域は「F040」番地から「F9FC」番地までです。『一太郎』に付属しているATOKならば「F10」キーを3回押せばダイレクトに各番地に割り当てられている文字を参照できます。デフォルトではJIS第一水準の開始アドレス「8140」番地を表示するので「↑」キーで移動していくと外字領域に早く到達します。

 ATOKで外字領域を見るには、ATOKが起動した状態(『一太郎』などなら起動時の状態)で、ファンクションキー「F10」を3回押します。ちなみに「F10キー」 はトグル・スイッチとなっており、「F10」キーを押すたびに、

@通常の漢字入力(起動時) → A半角入力 → Bコード番号による入力 → C記号入力

と変わります。Cの記号入力とは表示されている文字(記号)を見ながらユーザが直接選択入力するやり方で、「読みがな」がない文字や記号の入力に便利です。

 なお公印「」 はF6CA番地、私印「」はF6CB番地にあります。 呼び出した外字には「読みがな」をつけて単語登録しておきましょう。

 

ATOK起動時にF10キーを3回押したときのATOKインジケータの状態
(JIS第一水準の先頭「8140番地」を表示)

 矢印キー「↑」で上の「8140番地」から上方に移動する(下方でもよいが遠回り)
「記号外字1800」 の外字がインストールされている場合)

 

3.外字を作成・格納する方法

 Windows には標準で「外字エディタ」プログラムが搭載されています。XP の場合には「アクセサリ」のなかにあります。もし見つからない場合には、「ファイル名を指定して実行」ダイアログ・ボックスに「eudcedit」と入力すると「外字エディタ」が起動します。
 なお、かなり以前から標準外字(eudc.tte)を使用しない場合に「外字エディタ」が起動しないという現象がみられますが、Microsoft が修正しないところをみると、例によって「バグ」ではなくて「仕様」 だということなのかもしれません。これについての対処法はネット上のいろいろなところで取り上げられていますのでそちらを参照してください。

 外字作成ソフトの場合には、そのソフトウェアを使用すればオーケーです。

 

(このページの」 「」 「」は画像です)